最後のシャトルが帰還 30年の歴史に幕
8日に打ち上げられた最後のスペースシャトル「アトランティス」が日本時間21日午後7時前、地球に帰還し、スペースシャトル30年の歴史に終止符が打たれた。
4人の乗組員を乗せたシャトルは日本時間21日午後6時57分、アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターに無事着陸した。アトランティスは8日に打ち上げられ、予定を延長して13日間の日程で国際宇宙ステーション(ISS)に物資を届けるなどの任務を行った。
アトランティスが無事飛行を終えたことで、アメリカの有人宇宙飛行をけん引してきたスペースシャトル計画は、幕を下ろすことになる。アトランティスは今後、燃料の抜き取りなど整備作業が行われた後、ケネディ宇宙センターの見学施設に展示される予定。
一方、4人の乗組員は、着陸の約1時間半後にシャトルから降り、元気な姿を見せた。出迎えたアメリカ航空宇宙局(NASA)の関係者らを前に、クリス・ファーガソン船長は「シャトル計画に参加できて光栄でした。これまでシャトル計画に携わった人だけでなく、スペースシャトルを見て、憧れたり称賛してきた人全てが、我々と一緒にシャトルで旅したのです」と感謝の言葉を述べた。
4人は、日本時間22日未明にあらためて会見を行う予定。