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オスロで爆弾テロ、銃乱射も 死傷者多数

2011年7月23日 7:03

 ノルウェーの首都・オスロで22日、爆弾テロが起き、7人が死亡した。また、オスロ郊外の島では、与党を支持する青年らの集会で男が銃を乱射し、多数の死傷者が出ているもよう。同時多発テロの可能性も出ている。

 オスロの中央省庁や新聞社が集まる官庁街で22日午後3時半頃、大きな爆発があり、現地の警察によると、少なくとも7人が死亡、10人がケガをした。

 警察は、ストルテンベルグ首相の執務室があるビルの前に止められた車に爆弾が仕掛けられたとみているが、首相は自宅にいたため、無事だった。警察は爆弾テロと断定したが、これまでに犯行声明などは出されていない。

 一方、オスロ郊外・ウトーヤ島で行われていた集会では、男が銃を乱射した。集会は、政権与党の青年部が毎年1回開いているもので、国営テレビは「少なくとも20人以上が死亡した」と目撃者の話を伝えている。

 AP通信によると、警察は男1人を逮捕、警察幹部は「オスロで起きた爆弾テロとの関連性がある」と話しているが、詳しい背景はわかっていない。

 ノルウェーは北大西洋条約機構(NATO)に加盟しており、アフガニスタンに派兵している他、内戦状態のリビアに対する空爆にも参加している。また、去年7月には、国際テロ組織「アルカイダ」と関係があるとみられるテロ計画犯3人を逮捕しており、こうしたテロ組織などによる報復の可能性もあるとみられている。