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オスロで爆弾テロ、銃乱射も 32歳男逮捕

2011年7月23日 9:54

 ノルウェーの首都・オスロで22日、爆弾テロが起き、7人が死亡した他、与党支持者の集会で男が銃を乱射し、多数の死傷者が出ている。警察は、同時多発テロの可能性もあるとみている。

 オスロの中央省庁や新聞社が集まる官庁街で22日午後3時半頃、大きな爆発があり、現地の警察によると、少なくとも7人が死亡、10人がケガをした。

 警察は、ストルテンベルグ首相の執務室があるビルの前に止められた車に爆弾が仕掛けられたとみているが、首相は自宅にいたため無事だった。警察は爆弾テロと断定したが、これまでに犯行声明などは出されていない。

 一方、オスロ郊外・ウトーヤ島では、政権与党の青年部が毎年開いている集会で、男が銃を乱射した。ロイター通信は「少なくとも10人が死亡、警察が32歳の男を逮捕した」と伝えている。男はノルウェー人で金髪で背が高く、「警察」のロゴの入ったセーターを着ていたものの、警官ではないという。

 ノルウェーは北大西洋条約機構(NATO)に加盟していて、アフガニスタンに派兵している他、内戦状態のリビアに対する空爆にも参加している。

 ロイター通信は「移民問題のせいで右翼グループが勢力を拡大している」という専門家の分析を伝えている。また、AP通信は、警察幹部の話として、「2つの事件に関連性がある」と報じているが、事件の詳しい背景は見えていない。