ベルリンの壁建設から50年 犠牲者を追悼
東西冷戦時代の象徴といわれる「ベルリンの壁」の建設が始まってから50年にあたる13日、ドイツで犠牲者の追悼式典が開かれた。
「ベルリンの壁」は61年8月、当時の東ドイツ政府が建設を始めた。社会主義経済での生活に不満を募らせた市民が、自由を求めて資本主義の西側に流出するのを防ぐのが目的だった。壁は、西ベルリンを囲む形で約150キロメートルにわたって建設され、89年に壁が崩壊するまでの間に、136人が壁を乗り越えようとし、警備兵に撃たれるなどして命を落とした。
13日にベルリン市内の壁の跡地で行われた式典には、メルケル首相やウルフ大統領らが出席した他、当時、西側に逃れた人や遺族も参列し、悲しい歴史を繰り返さないことを誓って、犠牲となった人々の冥福を祈った。