オバマ大統領、真夏のバスツアーで支持訴え
支持率の低下に悩むアメリカ・オバマ大統領は、来年秋の大統領選挙をにらみ、15日からアメリカ中西部の州をバスで回り、支持を訴えている。
オバマ大統領は、3日間で中西部3州の5つの街を回り、住民との対話集会に臨んでいる。本来なら、夏休み期間中のこの時期に、大統領がバスで移動して支持を訴えるのは異例のこと。
「全ての求職中のアメリカ人が仕事を見つけ、私が大統領になろうと決意した問題を解決するまでは、私の役割は終わらないのだ」-オバマ大統領は、大統領選で大きなカギを握るアイオワ州で、雇用対策に全力を挙げる考えを強調し、続投に強い意気込みを示した。
しかし、巨額の財政赤字の削減が求められる中、景気回復・雇用拡大の明確なビジョンは見当たらない。最近行われた世論調査で、オバマ大統領の支持率は過去最低となる39%にまで落ち込んでいる。真夏のバスツアーは、再選への危機感の表れと見られている。