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“江氏死去”誤報で香港のテレビ局幹部辞職

2011年9月6日 21:51

 「中国の前国家主席・江沢民氏が死去した」との誤報を流した香港のテレビ局の幹部が5日、責任をとって辞職した。

 香港のテレビ局「ATV」は5日午後、ニュース番組で「梁家栄高級副総裁が辞任した」と報じた。

 ATVは7月、「江前国家主席が死去した」との誤報を流し、訂正・謝罪を行った。梁氏は電話インタビューで、誤報の翌日には辞表を提出したものの、辞職の時期は会社に委ねたと明らかにした。また、「もし、すぐに辞職していたら、会社内に大きな動揺が広がったはずだ。我々は社会大衆に奉仕していて、社会的責任がある。モラルを守らなければ報道する資格はなくなる」と話した。

 梁氏は30年以上の記者経験があり、数年前に経営幹部となった。

 また、梁氏の辞職に合わせ、報道局次長が辞表を提出している。