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仏核関連施設爆発、当局が事故の収束を宣言

2011年9月13日 12:56

 フランス南部で12日に起きた核関連施設の爆発事故で、フランス原子力当局は、爆発による放射能漏れはないとして、事故の収束宣言を行った。

 事故があったのはフランス南部・マルクールにある低レベルの核廃棄物を処理する施設で、1人がヤケドをして死亡、4人が重軽傷を負った。

 今回、処理していたのはポンプや弁など原子力施設で使われた部品で、これらは低レベルの放射性物質に汚染されている。一般的にこうした廃棄物を処理する場合、細かく裁断した後、炉で溶かし、かさを減らした上で地中に埋めるという流れで行われる。

 今回爆発があったのは廃棄物を溶かす炉で、炉を覆う建物に損傷はなかった。フランス政府は、この事故による放射能漏れはないとしている。周辺住民への避難指示などは出ておらず、フランス原子力安全局は「今後も放射能漏れのおそれはない」とした上で、事故は収束したと述べている。しかし、爆発の原因などは、依然として明らかになっていない。