ＮＹ株、１４０ドル高　ギリシャ支援を好感

　１４日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ヨーロッパの債務問題をめぐって不安定な値動きとなり、ダウ平均株価は前日比１４０ドル以上値を上げて取引を終えた。

　１４日はまず、ヨーロッパの債務問題への対応策について、オーストリア議会の承認が遅れる可能性があるとの報道が流れた。市場では、財政危機が悪化するとの観測が広がり、一時１１０ドル以上値を下げた。しかし、その後、議会の承認がもともと決めていた期限内に間に合うとの見方が出たり、ドイツとフランスがギリシャを支援する姿勢をあらためて示したりしたことで、市場は買いが優勢となった。

　こうしたことから、ダウ平均株価は前日比１４０ドル８８セント高い１万１２４６ドル７３セント、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比４０．４０ポイント高い２５７２．５５で取引を終えた。