パレスチナ議長、国連加盟申請の方針を明言
パレスチナ自治政府・アッバス議長は16日、「パレスチナ国家」として国連への加盟を申請する方針を明らかにした。
これはアッバス議長がヨルダン川西岸・ラマラで行った演説で明らかにしたもので、来週から始まる国連総会で演説した後に、「国連安全保障理事会に対し、加盟申請する」として国連への独立国家としての加盟を求める方針を明言した。アッバス議長は、イスラエルとの和平交渉は継続するとしているが、交渉を続けても情勢が好転しないと判断した格好。
この問題をめぐっては、和平交渉を仲介してきたアメリカが申請に強く反対しており、断念するよう説得を続けている。イスラエルも反発しており、正式に加盟申請に踏み切った場合、中東和平交渉が大きく揺らぎ、情勢が緊迫する可能性もある。