パレスチナ 国連加盟承認求め、動き広がる
パレスチナ自治政府・アッバス議長が国連に「パレスチナ国家」として加盟申請する方針を示したことを受けて、パレスチナ自治区の各地では、国連加盟の承認を求める動きが広がっている。
ヨルダン川西岸の分離壁の前では17日、大勢の女性たちがパレスチナの国家としての国連加盟承認を求めて集会を開いた。一部のデモ隊からは投石もあったが、ケガ人などは出ていない。今後は、パレスチナ全土でさらに大規模なデモも予定されている。
パレスチナ自治政府が援助国であるアメリカの制止を振り切って国連加盟申請を強行する構えを見せているのは、今年3月からパレスチナ自治区で始まった民衆デモに背中を押されたためとの見方もある。独裁政権を打倒したエジプトなどの民主化運動に続き、我々も悲願の独立を勝ち取ろうと、自治政府を突き上げる形となった。
しかし、国連加盟申請には、アメリカが拒否権の行使を表明している。加盟が阻まれれば、イスラエル当局との大規模な衝突に発展する可能性もあり、パレスチナ全土は徐々に緊迫の度を増している。