ＩＡＥＡ総会で原発相「冷温停止、年内に」

　細野原発相は１９日、オーストリア・ウィーンで開幕したＩＡＥＡ（＝国際原子力機関）の年次総会で演説し、東日本大震災により事故が起きた福島第一原子力発電所の原子炉の冷温停止状態について、予定より早めて年内に達成させるという見通しを示した。

　細野原発相は演説で、「日本は（工程表のステップ２の）目標を早めて、（福島第一原発の）原子炉の冷温停止の年内達成を目指します」と述べた。原発事故から半年がたち、状況は着実に収束に向かっていると強調した。

　細野原発相はまた、事故により拡散した放射性物質の除染について、１０月にＩＡＥＡから専門家チームの派遣を受け入れることも明らかにした。細野原発相は「除染はどの国も経験したことのないくらい大規模な活動が求められる。世界中の知恵をお借りしたい」と述べた。

　細野原発相は、原発の安全性についてのストレステストについてもＩＡＥＡにアドバイスを要請した。今後、詳細を詰めていきたいとしている。