NY株、大幅安 追加金融緩和策に失望
21日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)が発表した追加の金融緩和策が予想の範囲内だったことから失望感が広がり、株が売られた。ダウ平均株価は前日比283ドル82セント安い1万1124ドル84セントで取引を終えた。
FRBが発表した新たな金融緩和策は、保有する国債の中で満期までの期間が短いものを売って長いものを買うという内容で、これにより、長期金利が下がり、景気を押し上げる効果があると見込んでいる。しかし、この方法はマーケットではすでに折り込み済みで、目新しさがなく、逆に失望感を募らせる結果となった。さらに、FRBが声明で「アメリカの経済見通しには、深刻な下ぶれリスクがある」と明らかにしたことも、株価を押し下げる要因となった。
また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比52.05ポイント安の2538.19だった。