台湾に武器売却、米中軍事交流に障害~中国
アメリカ政府が21日、F16戦闘機の部品など武器を台湾に売却する方針を明らかにしたことに対し、中国は強く反発、22日、約1年の中断後に1月に復活させたばかりのアメリカとの軍事交流を再び中断させることを示唆した。
アメリカ政府は、台湾が保有する旧型F16戦闘機を補強するための部品など約4500億円相当の武器を売却する方針を明らかにした。中国の軍備近代化を心配する台湾が求めていた新型F16戦闘機の売却は、今回は見送られた。オバマ政権下での武器売却は去年1月に続き2回目で、今後、議会の承認を経て正式決定される。
これに中国は強く反発している。中国・張志軍外務次官は21日、アメリカ・ロック大使を呼び、「著しい内政干渉だ」と述べ、「強烈な憤慨と断固たる反対」を表明した。
また、中国の国防省は22日、「米中両軍の正常な交流に大きな障害をもたらすことになる」との談話を発表。アメリカとの軍事交流は、約1年の中断を経て1月に復活したばかりだが、これを再び中断させることを示唆した。