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ロシア・プーチン首相、次期大統領候補に

2011年9月25日 1:03

 24日に開かれたロシア政権与党「統一ロシア」の党大会で、プーチン首相が次期大統領候補としての指名を受けた。来年春、大統領に復帰するのはほぼ確実とみられている。

 党大会では、メドベージェフ大統領が「来年3月の大統領選挙にプーチン首相を推薦したい」と述べ、プーチン首相はこれを受諾した。プーチン首相は00年5月に大統領に就任した後、3選を禁止する憲法の規定に従って、08年、メドベージェフ大統領を後任に据え、自らは首相として力を発揮してきた。この指導体制は2人乗りの自転車を意味する「タンデム」と呼ばれ、国民の支持を集めた。

 しかし、今年3月に2人の亀裂が表面化する。リビアへの侵攻を決めた多国籍軍を「中世の十字軍のようだ」と述べたプーチン首相を、メドベージェフ大統領は「文明の対立を引き起こす『十字軍』という表現は絶対に許されない」と真っ向から批判した。

 不協和音の聞こえる中、党大会ではプーチン首相を大統領候補とする一方で、メドベージェフ大統領の首相就任案も承認、タンデム体制を何とか維持する形になった。

 与党の統一候補となったことでプーチン首相の大統領復帰は確実な情勢だが、一方で難しい党内情勢を抱えての再出発となりそうだ。