NY株、146ドル高 欧州問題の進展期待
27日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は、ギリシャの債務問題で進展があるとの期待感から大幅に値を上げた。
27日のニューヨーク株式市場は、ドイツ・メルケル首相がギリシャ支援に前向きな発言をしたことから、ギリシャ危機解決の糸口が見えたとの期待が膨らみ、株が買われた。このため、ダウ平均株価は一時300ドル以上値を上げる場面もあった。
ギリシャの債務問題をめぐっては、ドイツなどヨーロッパ諸国が支援に踏み切るかどうかが焦点となっているが、マーケットでは、ギリシャ議会が支援の前提条件となる財政緊縮策を承認したことも好感された。ギリシャが債務不履行に陥れば、ヨーロッパ各地に火種が広がり、リーマンショックを上回る金融危機になることも懸念されるだけに、マーケットは今、ヨーロッパ各国の動きに注目している。
ダウ平均株価は、前日比146ドル83セント高い1万1190ドル69セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数も前日比30.14ポイント高の2546.83だった。