格差社会に抗議デモ ワシントンにも飛び火

アメリカで格差社会に抗議するデモが拡大し、6日には首都・ワシントンにも飛び火した。アメリカ・オバマ大統領は6日、緊急の記者会見を開いた。
「ワシントンDCを占拠せよ」とのスローガンを掲げた抗議活動には、地元メディアによると1000人以上が参加した。多くの人が失業に苦しむ一方で、一部の富裕層だけが優遇されたり、長引く対テロ戦争で戦費がかさんでいたりする現状を批判し、政府や議会に不満の声を上げた。
こうした中、オバマ大統領はホワイトハウスで緊急会見を開いた。抗議活動について「経済状況にいらだちを感じているのだろう」と理解を示した上で、議会に対して、先月提出した新たな約35兆円規模の雇用対策を速やかに成立させるようあらためて迫った。
全米に広がる抗議の声は、支持率の低迷に悩むオバマ大統領にとって新たなプレッシャーとなりつつある。