脱北者の工作員摘発、万年筆形の銃など公開
韓国の検察は、北朝鮮から脱出した工作員を摘発したと発表し、所持していた万年筆形の銃などを公開した。
北朝鮮の工作員から押収した小型の銃は、懐中電灯や万年筆の形をしているが、スイッチを押すと弾丸が発射される仕組みになっている。弾には毒が仕込まれている。韓国の情報機関などが行った実験によると、10メートルの距離で発射した場合、弾が当たると呼吸困難や心臓まひで死に至るという。
ソウル中央地検は先月、北朝鮮の指令を受けて脱北者団体の代表を暗殺しようとしたとして工作員の男(54)を逮捕した。男は北朝鮮を脱出し、韓国で暮らしていたが、北朝鮮の情報機関は「北朝鮮で暮らす家族の待遇を良くしてやる」などと男を抱き込み、工作員に仕立て上げたという。