上海マンション火災 遺族らが訴状を提出
去年11月、中国・上海で日本人を含む58人が死亡した高層マンション火災で、遺族らが9日、上海市政府に対し、見舞金の詳細を明らかにするよう求める訴状を裁判所に提出した。
上海の高層マンション火災では、遺族への見舞金にあてるために寄付金が寄せられている。上海市政府によると、寄付金は9月までに約6億4000万円寄せられたということだが、遺族らへの個別の見舞金の詳細については明らかにされていなかった。
遺族ら21人でつくる原告団の弁護士によると、多くの遺族は火災から来月で1年となる今でもまだ見舞金を受け取っておらず、生活が苦しいという。中国で市民が市政府を相手に裁判に訴えるのは珍しく、遺族らの不満の高まりが表面化した形となった。