ダウ平均330ドル高、独仏首脳会談を好感
10日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価の終値は先週末比330ドル6セント高い1万1433ドル18セントだった。
アメリカは10日、コロンブス・デーの祝日を迎え、ニューヨーク株式市場は通常通りだったが、為替市場と債券市場は休み、主要な経済指標の発表などもなかった。
このため、ニューヨーク株式市場は、9日に行われたドイツとフランスの首脳会談を受けて、取引開始から買い一色の展開となった。会談後の会見で、ドイツ・メルケル首相とフランス・サルコジ大統領は、ヨーロッパの銀行が経営危機に陥るのを防ぐため、「銀行の資本増強が必要」との認識で一致したことを明らかにしており、市場では、ヨーロッパの信用不安への解決に向けた期待感が膨らんだ。
こうしたことから、ダウ平均株価は先週末比330ドル6セント高い1万1433ドル18セントで取引を終えた。また、ハイテク株中心のナスダック総合指数は、先週末比86.70ポイント高い2566.05だった。