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米大統領選 黒人のケーン氏の人気が急上昇

2011年10月19日 13:02

 来年のアメリカ大統領選挙をめぐり、オバマ大統領の対抗馬として野党・共和党内で黒人のハーマン・ケーン氏の人気が急上昇している。

 18日に行われた共和党の候補者討論会で、ケーン氏は元ピザチェーン店経営者としての経験を武器に経済の回復をアピールした。

 ケーン氏「ラテン系も黒人も白人も、全てのアメリカ人に私が伝えたいのは、経済を大きく回復させることから始めないといけないということだ」

 共和党で依然、本命視されているのは、堅実さを売りとするマサチューセッツ州前知事のミット・ロムニー氏。一方、ケーン氏は、他の候補者が人気を落とす中、巧みな弁舌と経営感覚で急浮上し、NBCが6~10日に行った最新の世論調査では支持率27%と、23%のロムニー氏を抑えてトップに躍り出ている。

 ケーン氏はまた、オバマ支持が圧倒的ながら今の経済状況には不満がある黒人層にもくさびを打ち込んでいる。

 「私は、民主党や共和党の大統領ではなく、『大統領』なんだ」-対するオバマ大統領は18日も、黒人居住者の多いバージニア州に足を運び、支持固めに懸命となっている。

 誰がオバマ政権への失望を受け止めることができるのか。年明けの予備選挙を控えて、共和党の模索が続いている。