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救急車に乗せた時、生きていた~拘束部隊

2011年10月24日 8:36

 カダフィ政権が崩壊したリビアで23日、内戦の終結が宣言された。一方、死亡が伝えられてから3日、カダフィ大佐が死亡した際の状況をめぐっては謎が深まっている。NNNは、カダフィ大佐を拘束したという兵士から新たな証言を得ることができた。

 「リビアの長い革命は、ついに成功した」-国民評議会・アブドルジャリル議長は23日、リビア全土の解放を宣言し、今後はイスラム教の教えに基づいた国造りを目指す考えを示した。

 トリポリでは、8か月にわたる内戦を戦ってきた人々が、リビアの新しい旗を振って歓喜に沸いた。市民からは「まさに『解放の時』ですよ!ようやく人間になれたと感じます。カダフィ時代は、動物園に暮らす動物のようでしたから」といった声が聞かれた。

 一方、カダフィ大佐が死亡した際の状況をめぐっては、謎が深まっている。こうした中、NNNは23日、カダフィ大佐を発見、拘束した部隊に話を聞くことができた。

 民兵「排水管の奥で、ピストルを持った男が下を向いて座っていた。私は『銃を下ろせ、銃を下ろせ』と言った。中をよく見ると、それはカダフィ(大佐)で、目が合ったんだ」

 また、別の兵士は「カダフィ大佐を救急車に乗せた時、血は流していたものの、まだ生きていた」と話した。しかし、その後、カダフィ大佐がなぜ死亡したのかはわからないという。

 ロイター通信が新たに配信した映像では、カダフィ大佐がシルトから先、救急車の中で死亡している映像と、「こいつが殺した」などと叫ぶ音声が聞かれた。大佐の親族らからも死亡の経緯について調査を求める声が上がっており、さらに論議を呼びそうだ。