洪水被害が拡大するタイの首都・バンコクでは、２８日に大潮を迎え、川の水が堤防を越えて首都全域が浸水するおそれが強まっている。「ＮＥＷＳ　ＺＥＲＯ」の右松健太キャスターが現地を取材した。

　ドンムアン空港から南に３キロの地点では、約５００メートルにわたって道路が冠水していた。タイ政府によると、水は北部から徐々に南下しているという。

　中心部を流れるチャオプラヤ川近くにある旧市街地では、道路の路肩のくぼ地に水たまりがある程度で、中心地に水があふれている様子は見られなかった。市場は浸水していたが、数店の屋台は営業していて、「客がいる限り、営業する」という。この状況を受け入れるほかはないといった雰囲気だった。

　バンコクでは２８日、午前１０時過ぎと午後８時前に満潮を迎える。