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ギリシャ首相「来月4日か5日に国民投票」

2011年11月3日 12:36

 財政危機に揺れるギリシャの救済策をめぐり、ユーロ圏の首脳は日本時間3日朝、ギリシャ・パパンドレウ首相と会談した。ユーロ圏側が救済策受け入れを迫る中、パパンドレウ首相は来月に国民投票を行った上で受け入れるかどうか判断すると表明した。

 協議は、G20(=20か国・地域)サミット(=首脳会議)開幕前日に急きょフランス・カンヌで行われ、フランスやドイツの首脳がパパンドレウ首相に対し、救済策を速やかに受け入れるよう説得した。パパンドレウ首相は「緊縮財政でさらなる負担を強いるにあたり、国民のコンセンサスを得たい」として、国民投票を来月4日か5日に実施する方針を表明した。これに対し、ユーロ圏側はこの方針を受け入れた上で、国民投票は「ユーロ圏に残るかどうか」を問うものになるとパパンドレウ首相に迫った。

 一方、ギリシャの国会では4日にパパンドレウ首相の信任投票が行われる。信任されるかどうかは微妙な情勢で、仮に不信任となった場合、解散・総選挙となる公算が大きく、政治的な空白で財政再建に遅れが出るおそれもある。