ギリシャ パパンドレウ内閣、僅差で信任
ヨーロッパ連合(EU)の救済策受け入れをめぐって揺れたギリシャで日本時間5日朝、パパンドレウ内閣の信任を問う投票が国会で行われ、政権は僅差で信任された。
パパンドレウ首相は、投票に先立ち演説し、現状の政権ではなく、党の枠に縛られない連立政権を樹立する意向を表明。信任投票で僅差で信任された。パパンドレウ首相は、自らの進退について、首相の職にはこだわらないとの考えを示した。しかし、連立を呼びかけられた野党側からは辞任を求める声が上がり続けている。
EUの救済策受け入れを国民投票に委ねると発表して以来、揺れに揺れたギリシャ。ひとまず財政破綻に陥る危機は回避されたが、政治的空白が長引けばユーロ圏、ひいては世界の信用不安解消に遅れが生じるだけに、「再建内閣」を速やかに樹立できるかどうかが今後のカギとなる。