タイ中部の工業団地で排水作業始まる

洪水被害が拡大するタイの首都・バンコクでは、長靴などの防水用品を買い求める市民が増え、洪水対策のグッズを売る市場も出現した。一方、タイ中部・アユタヤの工業団地では8日、排水作業が始まった。
バンコクでは、排水ポンプや、車を水から守る巨大なポリ袋の他、買い占めにより水や卵も入手困難となっている。市内では、洪水対策用品の販売がもうかるとみて、市民が路上で許可なく販売をしていた。市民はその後、警察の指導により別の場所で販売を開始。市場は品物を買い求める人でにぎわっている。
一方、約1か月前に浸水した中部・アユタヤにある工業団地では8日、排水作業が始まった。この工業団地には「ホンダ」など日系企業約140社が入っている。工業団地によると、水深は深いところで2メートル以上あるが、今月中に排水を終え、来月半ばの操業再開を目指すという。