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伊首相、辞任直後の総選挙要求 不出馬表明

2011年11月10日 2:35

 ヨーロッパの信用不安で、ギリシャの次の危機として市場で焦点となっているイタリアのベルルスコーニ首相が辞任する意向を表明、首相は辞任直後の解散・総選挙を望んでいる。一方、8日夜には欧州連合(EU)の監視団が入った。

 イタリアでは現在、ナポリターノ大統領を調整役として、与野党が協議を続けている。

 ベルルスコーニ首相は、自らは総選挙に出馬しない意向を示しているが、選挙に勝って息のかかった後継者を据えるのではとみられている。一方の野党は、まずは暫定政権を樹立すべきと主張。その場合、新しい首相には経済通の人物を立てるべきとの声も上がっている。

 また、ベルルスコーニ首相の辞任表明について、市民からは「うれしいです。ベルルスコーニ首相はイタリアにとって害です」と歓迎する声が多く聞かれた。その一方で、辞任は歓迎するけれども、決してその先に明るい展望が描けているわけではない、という悲観的な見方もあった。さらに、物価の上昇や、失業といった問題を嘆く声もあった。