伝統の祭りで人影もまばら タイ洪水
タイの洪水は、首都・バンコクの中心部に接近を続けていたが、中心部の手前の運河で水の流れが食い止められ、一旦、小康状態となっている。しかし、伝統の祭りにも影響が出た。
南下を続けていた洪水は、今週初めからほとんど同じ場所で停滞している。地元当局は、運河を通じた排水によって一定の効果が出ていると説明している。
この洪水は、10日に行われた伝統の祭り「ロイクラトン」にも影響している。この祭りでは毎年、バンコク中心部を流れるチャオプラヤ川沿いが灯籠を流す多くの人でにぎわう。しかし、今年は増水による事故への注意が呼びかけられ、人影はまばらだった。それでも、今年の灯籠流しには、洪水が早く収まることを願う強い祈りがこめられていた。
11日からは大潮のため、川の氾濫への警戒もさらに必要となる。