財政再建法案まもなく可決、首相辞任へ 伊
信用不安が政治不信へと発展したイタリアで、まもなく財政再建に関する法案の採決が行われる。法案の可決・成立後にベルルスコーニ首相は辞任する見通しで、新たな首相には著名な経済学者が最有力とみられている。
議会下院では、日本時間12日午後8時半から、年金受給年齢の引き上げなどを盛り込んだ財政再建に関する法案の審議が始まった。投票も始まっていて、法案は可決される公算が大きく、成立後、ベルルスコーニ首相は辞任する見通し。
ナポリターノ大統領が調整役となって次の政権の枠組みについて協議が行われており、次期首相には著名な経済学者・モンティ氏が最有力とみられている。ただ、与党の一部には依然として解散・総選挙の実施を求める勢力もあり、次の政権がスムーズに発足できるかは不透明な情勢となっている。