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カナダ首相、TPP参加を表明 メキシコも

2011年11月14日 10:51

 APEC(=アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議が日本時間14日朝、アメリカ・ハワイで始まった。カナダ・ハーパー首相は会見で、焦点となっているTPP(=環太平洋経済連携協定)交渉に参加する方針を表明した。

 カナダは去年、一旦、交渉参加を表明したが、酪農などの分野で関税の撤廃に難色を示し、参加を断られた経緯がある。ハーパー首相は改めて参加表明した理由について、アメリカ・オバマ大統領から促されたのに加え、参加条件を検討した結果、簡単にクリアできると判断したためとしている。

 また、アメリカ政府によると、メキシコもTPP交渉に参加する意思を示したという。

 一方、ホノルルでは日本時間14日朝からAPECの首脳会議が始まり、市内の高速道路が一時、封鎖された。沿道には各国の首脳を一目見ようと地元の人が集まり、オバマ大統領も手を振って応えた。

 野田首相は日本時間14日午前の首脳会議で、「TPPの交渉参加に向け、関係国との協議に入る」との日本政府の方針を各国に示し、さらに、アジア太平洋地域の経済連携の実現に向けて「主導的役割を発揮したい」と胸を張った。

 しかし、TPPへの反対論も渦巻く中で日本が主導的役割を発揮することができるのか。野田首相は今後、ますます難しい調整が迫られることになる。