中国の製造業景況感が悪化　欧州不安が影響

　中国で、１１月の製造業の景気判断を示す指数が、２年９か月ぶりに判断の分かれ目となる基準を下回って悪化した。ヨーロッパの信用不安の拡大を受けて輸出が低迷し、中国経済の減速感が強まっている。

　中国の物流購買連合会が１日に発表した製造業購買担当者景気指数は、全国の製造業８２０社への調査をもとに景気の状況を調べたもの。発表によると、１１月の指数は前月比で１．４ポイント低下し、４９．０となった。景気のよしあしを判断する基準となる５０．０を下回ったのは２年９か月ぶり。

　項目別に見ると、輸出の受注状況が３．０ポイント低下して４５．６に落ち込むなど、ヨーロッパの信用不安の拡大を受けて輸出の低迷が深刻化している。