日本が植民地時代に持ち出した朝鮮王朝時代の記録「朝鮮王朝儀軌」など古文書１２００冊が６日、韓国に引き渡された。
古文書１２００冊は６日午後、韓国・仁川空港に到着した。韓国側は、朝鮮王朝時代の衣服を身にまとった伝統的な儀仗（ぎじょう）隊による歓迎式典を行った。
日本政府は、韓国との戦後賠償は決着済みとしてきたが、菅政権時代に韓国側に１２０５冊を引き渡す方針が示され、今年１０月、野田首相が韓国訪問の際に一部を李明博大統領に直接手渡した。
韓国文化財庁・金讃庁長「我々の意志に反して海外に流出した文化財が戻ってきたことは、非常に感激的です」
「朝鮮王朝儀軌」は、朝鮮王朝時代の行事をカラフルな挿絵なども使って記録したもので、植民地時代に日本に持ち出された。金庁長は式典で「日本の各地・各機関に我が国の古文書がまだ残されている」と述べ、日本側の自発的な返還に期待を示した。
「朝鮮王朝儀軌」は、韓国・ソウルの国立博物館で２７日から一般公開される。
