韓国政府、北朝鮮住民に哀悼の意表明
北朝鮮・金正日総書記が死去したことを受け、韓国・柳佑益統一相が20日午後に会見。「金正日総書記の死去に接し、北朝鮮住民に哀悼の意を表します」と初めて哀悼の意を表した。
政府内の保守派からは、弔意の表明について反対の声が上がっていた。ただ、94年に金日成主席が死去した際、韓国政府は弔意の表明を見送ったことから、北朝鮮が猛反発した。政府としては、南北関係の停滞を避けるためにも弔意表明を行った。
一方、北朝鮮の国営テレビが20日、金総書記の三男・正恩氏を中心とする写真を公開したように、北朝鮮は、正恩氏を中心とする新体制の発足を印象づける作業を重ねていくものとみられる。
北朝鮮メディアは、すでに正恩氏を「人民心の支柱」とたたえている。金総書記の霊前を訪れた正恩氏は中央に位置している他、1人で写った写真も放送した。国民に対して新しい指導者の誕生を改めて強調した形だ。