きょう金総書記の国葬

　北朝鮮・金正日総書記の国葬が２８日、平壌で行われる。三男・正恩氏が後継者としての地位を内外に示す場となる。

　葬儀の詳細は明らかにされていないが、９４年に死去した金日成主席の国葬に倣う形をとるものとみられる。その場合、正恩氏ら幹部が錦繍山記念宮殿に安置されている金総書記の遺体に最後の別れを告げた後、ひつぎをのせた車が平壌市内を１周する。葬儀の場で正恩氏が何らかの発言をするのか、また、正恩氏を支える幹部の序列に変化が見られるかが、今後の金正恩体制を占う上で注目される。

　一方、正恩氏は２７日、党や軍の最高幹部らと共に金総書記の霊前を訪れた。霊前に立つのはこれで５度目で、国営・朝鮮中央テレビは、これまでの党と軍に加え、国家の最高指導者と呼んでいる。