×

日テレNEWS NNN|日本テレビ系NNN30局のニュースサイト

「金正恩氏が最高指導者」公式に宣言

2011年12月29日 15:49

 北朝鮮・金正日総書記の中央追悼大会が29日、平壌で開かれた。後継者の三男・正恩氏が最高指導者であることが指導部から公式に宣言され、金正恩体制がスタートした。

 追悼大会は29日午前11時から平壌の金日成広場で行われた。正恩氏は年輩の幹部を従え、ひな壇の中央に立った。序列ナンバー2の金永南最高人民会議常任委員長が追悼演説を行い、「敬愛する正恩同志は、偉大な正日同志の思想と指導、人格と徳望、胆力と度胸を受け継いだ。党と軍隊と人民の最高指導者です」と述べ、金氏は正恩氏が北朝鮮の最高指導者であることを指導部として公式に宣言した。正午からは全国で一斉にサイレンが鳴らされ、黙とうが行われた。

 まだ肉声が公開されていない正恩氏だが、29日の大会で演説を行う場面はなかった。時折カメラで映し出される正恩氏は険しい表情を浮かべていた。金氏は「金総書記が推し進めた軍事優先政治の道をさらに力強く進む」としている。金正恩指導部は新しい路線を打ち出すことは控え、当面は金総書記の政治スタイルを継承する姿勢を強調した形。