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「パンダ」が日本からいなくなる……“アメリカと組むな”中国からのメッセージ? 和歌山の4頭を返還【#みんなのギモン】

2025年4月26日 13:30

■人間なら70歳ほどになる「良浜」

忽滑谷アナウンサー
「皆さんの愛が伝わってきます。アドベンチャーワールドで現在飼育している4頭のパンダは良浜とその3頭の子どもで、いずれもメスです」

「良浜は人間でいうと70歳くらいにあたるということで、高齢のパンダが安心して暮らすための施設や医療体制が整っている中国でゆったりと穏やかに過ごすことが望ましい、という中国の専門家からの意見を受け、帰国が決まったということです」

「また、その子どもたちである結浜は8歳、彩浜は6歳、楓浜は4歳。繁殖ができる年齢となっていることから、将来のパートナーを探すために中国に帰国します」

「もともと日中での保護共同プロジェクトは今年8月に契約満了でしたが、6月末ごろの帰国となったのはなぜなのでしょうか。パンダは暑さに弱いので、比較的涼しくパンダの負担が少ない時期に、との理由からだそうです」

森圭介アナウンサー
「貴重な動物ですから、なるべく負担を(少なく)ということなんでしょうね。致し方ないのか…」

■園長「中国側とこれからも協議」

忽滑谷アナウンサー
「保護共同プロジェクトは1994年から始まり、去年9月で30年を迎えました」

「今津孝二園長は24日、『30年間培ったノウハウがあるし、実績をあげることができた。今後もこの経験や知識を中国側と協力しながらジャイアントパンダの保護に生かしていきたい。その実現に向けて中国側とこれからも協議を続けていく』とコメントしています」

「新たなパンダが来る予定はまだないそうですが、来てもらえるようにこれから働きかけていくということでした」

山崎誠アナウンサー
「この4頭はいなくなってしまうので必ずしも同じ存在ではないと思いますが、なんとかこれまでのように愛が注がれて、私たちに癒やしをくれるような存在がまた来てくれるといいですね」

■上野の2頭、来年2月が返還期限

忽滑谷アナウンサー
「現在日本には、アドベンチャーワールドの4頭の他に、東京の上野動物園に3歳の双子のパンダ、シャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)がいますが、この2頭だけになってしまうことになります」

「さらに、上野の2頭も来年2月に返還の期限が迫っています。東京都としては『中国側と次のパンダに向けた話し合いを希望しています』ということです」

直川キャスター
「『日本で見られなくなるの?』というのが(率直な思いです)。愛好家もすごく多いじゃないですか。東京でも和歌山でも他の場所でも、見られるチャンス(のある場所)が1か所でもあったらいいですね」

忽滑谷アナウンサー
「我々に癒やしをくれるパンダたちですからね」

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■返還の舞台裏…「パンダ外交」とは?