韓国・尹大統領 戒厳令の解除後、初の談話 国民に向けて謝罪
韓国の尹錫悦大統領はさきほど、一時「非常戒厳」を宣言したことをめぐり、戒厳令の解除後、初めて談話を発表し、国民に向けて謝罪しました。
尹大統領は談話で「戒厳令解除決議により、軍の撤収を指示し、深夜の閣議を経て、戒厳を解除した。今回の非常戒厳宣言は、国政の最終責任者である大統領としての切迫感から始まった。しかし、その過程で国民に不安と不便を与えた。非常に驚いていた国民の皆様に心から、おわびします」と述べ、国民向けに謝罪しました。
また、「戒厳令の宣言に関連して、法的・政治的責任問題を避けることはしません。国民の皆さん、再び戒厳が発動されるという話があるが、はっきり言います。第2の戒厳のようなことは決してないです」と述べ、再び戒厳令を出すことはないと強調しました。
さらに、「私の任期を含め、今後の政局安定策は我が党に一任する。今後の国政運営は、我が党と政府が共に責任を持ってやっていく」と述べ、進退は党に任せるという考えを示しました。
そして、最後に「国民の皆様にご心配をおかけした点、改めて、おわび申し上げます」と述べ、カメラに向けて頭を下げて会見を終えました。
一方、談話で退陣などについての言及はありませんでした。