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中国南部などで大雨被害 12万人以上避難

2012年6月12日 20:21

 中国南部や台湾では、梅雨前線の影響によって先週末から大雨が降り続き、各地で被害が出ている。中国南部ではこれまでに6500戸余りの家屋が倒壊し、12万3000人が避難を余儀なくされている。

 中国の防災当局によると、中国南部では9日から大雨となり、湖南省南部で、11日夕方までに6500戸余りの家屋が倒壊し、12万3000人が避難を余儀なくされている。湖南省懐化では10日、ダムが決壊し、流れ出した水の中に取り残された男性を助けるため、救助隊などが出動した。被害は他の地域でも出ていて、中国政府によると、これまでに17人が死亡、7人が行方不明となっている。

 一方、同じ梅雨前線による集中豪雨は台湾も襲い、各地で洪水や地滑りを引き起こした。地元メディアによると、南投県では山岳地帯で1000人以上の住民が避難したという。また、地滑りによって高速道路が寸断し、復旧作業を行っていた作業員らの仮設小屋が埋まり、2人が死亡、1人が重傷を負った。さらに、台北や台湾南部の地域でも浸水の被害が出ていて、軍が救出活動を行っている。台湾の中央気象局は、大雨は15日までは続くと予測していて、警戒が続いている。