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2012年6月16日 19:36

緊縮財政策めぐり、17日にギリシャ再選挙

緊縮財政策めぐり、17日にギリシャ再選挙
(c)NNN

 ギリシャで17日、世界中が注目する議会の再選挙が行われる。キーワードは「緊縮財政策」。ギリシャは財政が破綻し、EU(=ヨーロッパ連合)などからの支援を受けているが、その代わりに緊縮策を取って赤字を減らすことを約束した。しかし、「痛みを強いられる」と考える国民の不満が高まっており、選挙戦では緊縮策を維持する立場の「新民主主義党」と、これに反対する「急進左派連合」が激しい戦いを繰り広げている。

 新民主主義党は15日夜、首都・アテネの国会前で大規模な集会を開いた。緊縮策維持を掲げるサマラス党首は「今では成長と再交渉の必要性を、ギリシャもヨーロッパも認識している。風向きが変わろうとしているのだ」と述べ、EUなどと約束の達成期限延長などについて再交渉する考えを強調した。緊縮策に反発する有権者の票の取り込みを狙ったものとみられる。

 この新民主主義党と第1党争いを繰り広げる急進左派連合は、緊縮策の全面的な見直しを主張している。勝利すれば、最悪の場合、支援が打ち切られ、ユーロからの離脱につながりかねないという懸念も出ているが、支持者からは「緊縮策を破棄しても、ユーロ圏には残りたい」という声が多く聞かれる。

 単独で過半数を獲得できる政党はないとみられているが、連立工作の結果、反緊縮派が政権の座につけば信用不安が再燃し、世界に広がりかねない。ロイター通信は「ユーロ圏の国々が投票終了後に電話で対応を協議する」と伝えるなど、全世界が固唾をのんで、投票の行方を見守っている。