アップル、中国でまた訴訟 特許侵害などで

タブレット型端末「iPad」の商標権をめぐり、中国企業と和解が成立したアメリカの「アップル」が、別の中国企業2社からも訴えられていることがわかった。
上海のソフト開発会社「上海智シン網絡科技」は、アップルが開発した音声認識ソフト「Siri」が、インターネットの会話機能ソフト「小iロボット」の特許を侵害しているとして、先月に提訴した。和解も視野に協議が行われているという。
また、江蘇省の日用品メーカー「江蘇雪豹日化」は、09年にアップルが発売した「スノーレパード」というソフト名が、中国語では「雪豹」となり、商標を侵害しているとして、アップルに対して約630万円の損害賠償と、名前の使用停止などを求めている。裁判は10日から始まるという。
アップルは、iPadの中国での商標権をめぐって、広東省の企業に対し、約48億円を支払うことで和解が成立したばかり。
●上海智シン網絡科技の「シン」は「至」の右に「秦」