「最高の国務長官の一人」クリントン氏退任
1期目のオバマ政権を支えてきたアメリカのヒラリー・クリントン国務長官が1日、退任し、国務省で退任セレモニーが行われた。「史上最高の国務長官の一人」と称されたクリントン長官に対し、会場に詰めかけた多くの政府職員は惜しみない拍手を送った。
大統領候補争いではオバマ大統領とし烈な戦いを繰り広げたクリントン長官だが、政権発足後、4年にわたり大統領を支えた。国務長官としては史上最多の112か国を訪問し、移動距離は154万キロ、地球を38周以上回った計算になる。
1月16日~20日に行われた最新の世論調査で、クリントン長官の支持率は67%に達していて、65歳の現在も4年後の大統領候補として根強い待望論がある。本人は「現時点では出馬は考えていない」と話しているが、今後も動向が注目されることになりそうだ。
アメリカはただでさえ、国際的な存在感の低下が指摘されている。華のある右腕の退任で、オバマ大統領はますます自身の行動力や発信力が問われることになる。