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全米ライフル協会、銃規制強化に改めて反対

2013年5月5日 8:12

 500万人もの会員を抱え、アメリカの政界に強い影響力を持つ圧力団体「全米ライフル協会」がテキサス州ヒューストンで総会を開き、オバマ大統領が目指す銃規制の強化に反対する姿勢を改めて強調した。

 今年の総会のスローガンは「立ち上がり、戦え」。銃の愛好家の中には小さな子供を含む家族連れも多く、今回は7万人以上の参加が見込まれている。会場にはおびただしい数のブースが設けられ、銃や関連商品を展示していて、朝から大変なにぎわいとなっている。

 アメリカでは、先月も5歳の男児が誤って発砲して2歳の妹を死なせるなど、銃による悲惨な事件が後を絶たない中での総会となった。しかし、去年12月に起きた小学校での銃乱射事件をきっかけに提出された銃規制を強める法案は先月、否決された。オバマ政権肝いりの政策をつまずかせたことで、銃規制に反対する声は勢いづいている。

 全米ライフル協会・ラピエール副会長「あなた方のような多くのアメリカ国民のお陰で、これまでのところオバマ大統領は何も達成できていない!」

 一方、会場の前には、総会の期間中、銃規制の強化を訴え続ける人たちもいる。

 規制強化を求める人「一般市民を銃犯罪から守るためには、常識としっかりとした法律が必要」

 「銃を持つ自由」か「規制の強化」か、両者の溝は容易には埋められそうにない。