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国際
2013年8月14日 23:49

モルシ派強制排除で死傷者数百人 エジプト

 混乱が続くエジプトで14日、治安部隊がモルシ前大統領派の強制排除に乗り出し、多数の死傷者が出ている。今も衝突が続く首都・カイロから富田徹記者がリポート。

 デモ隊はカイロ市内の2か所を拠点として座り込みを続けていたが、1か所はすでに治安部隊に制圧されたもよう。ただ、もう1か所、カイロ郊外・ナセルシティーにはまだ数千人のデモ隊が立てこもって、これを治安部隊が包囲している状況。

 エジプト保健省は衝突で55人が死亡、526人がケガをしたと発表しているが、デモ隊側は300人以上が死亡したと主張している。

 モルシ派・ムスリム同胞団報道担当は「今、ここで起きていることは虐殺だ。死者やケガ人のほとんどが頭や胸を銃で撃たれている」と語る。

 国際社会も自制を求めてきた中で、政権側はなぜ、ここまで強硬な措置に踏み切ったのか。クーデターから1か月余り、このまま事態が長引けば、発足したばかりの暫定政権が国を掌握していないとみられかねないため、強硬策で一気に解決を目指したとみられる。

 ただ、モルシ派は徹底抗戦の構えを崩していない。衝突はカイロ以外の各地でも始まっており、地元メディアは大統領府が1か月間の非常事態宣言を発令したと伝えた。