日テレNEWS
国際
2013年8月17日 3:36

エジプト大規模衝突、各地に拡大 記者報告

 16日、エジプトの首都・カイロ中心部のモスク前で、イスラム教徒にとって特別な金曜礼拝が行われていたが、モルシ前大統領を支持するグループが「怒りの金曜日」と称し、大規模なデモを開始した。デモ隊と暫定政府側との対立は深まり、衝突は全土に広がっている。カイロから小島康裕記者が報告する。

 カイロ市内はいたるところで、軍や警察が道路を遮断。軍のヘリコプターが上空を旋回するなど、厳戒態勢が敷かれている。各地の衝突は時間を追うごとに激しさを増している。

 カイロでは数千人のデモ隊が集結する中心部の広場で、治安部隊との衝突が始まった。デモ隊側は治安部隊が実弾を発砲しているとして、すでに50人以上が死亡したと主張している。また、カイロ以外の各地でも衝突が始まっており、地元メディアがエジプト北部・ダミエッタで8人が死亡したと伝えるなど、死傷者が増え続けている状況。

 暫定政府は「自衛のため」として、治安部隊に対して実弾の使用許可を与えている。ここまでの強攻策を取るのは、デモ隊も武装していて、正当防衛のためには武器の使用もやむをえないという立場を取っているためだが、デモ隊が集まっている現場に行ってみると、周囲の参加者のほとんどが武装しているようには見えなかった。

 14日の強制排除以降、治安当局はデモ隊を力で封じ込める姿勢を鮮明にしているが、国際的な批判も高まりつつある中、このまま強硬策を続けるのか、暫定政府は大きな岐路に立たされている。