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国際
2014年1月2日 23:20

シリア内戦に終止符を打てるか

 2011年から3年近くにわたって続くシリアの内戦は2014年、大きな転機を迎える。

 国連によると、内戦を逃れてシリアから周辺国に脱出した難民の数は2013年末の時点で約230万人。犠牲者も反体制派の推計では12万人を超えるなど、流血に歯止めがかからない状況が続いている。

 こうした中、アメリカやロシアの仲介で、22日からスイスでアサド政権と反体制派が初めて顔を合わせる和平会議が予定されており、泥沼化する内戦の終結に向けて打開策を見いだすことができるのかが注目されている。ただ、反体制派は和平の前提としてアサド大統領の退陣を求めているのに対し、アサド大統領は辞任を拒否、双方の主張は前提条件から平行線をたどっており、仲介する各国が両者にどこまで歩み寄りを働きかけることができるのかが焦点となる。

 一方、OPCW(=化学兵器禁止機関)が行っているシリアの化学兵器の廃棄処理も6月末までの作業完了を目指し、2014年に処理作業が本格化する見通しだ。OPCWの計画では今後、サリンなどの原料となる毒性の強い化学物質約500トンをシリアの港から各国が提供する船で積み出した後、アメリカの船舶に積み替えて公海上で処理にあたるとしている。

 ただ、シリアでは、2013年12月の半ばから北部・アレッポで反体制派の支配地域に対してアサド政権側が連日空爆を行うなど国内の戦闘は激しさを増しており、和平会議をめぐる各国の仲介努力や化学兵器の処理計画にも影を落としそうだ。