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暴力停止で合意も36人死亡 ウクライナ

2014年2月21日 2:29

 ヤヌコビッチ政権の退陣を求めるデモ隊と治安部隊の衝突で、多数の死傷者が出ているウクライナでは、「暴力行為の停止」という合意が破られ、20日だけで36人が死亡した。

 ウクライナではロシアとの関係強化を打ち出したヤヌコビッチ政権の退陣を求めるデモが続き、18日にはデモ隊と治安部隊の衝突がこれまでで最悪となった。ウクライナ保健省によると28人が死亡、これを受けて19日、ヤヌコビッチ大統領は、デモを続ける野党3党の代表と会談し、暴力行為を停止することで合意した。

 しかし、合意から一夜明けた20日も首都・キエフではデモ隊と治安部隊の衝突が続いている。保健省によると、この日だけで警官2人を含む36人が死亡。また、内務省は、67人の治安要員がデモ隊に拉致され、消息不明になっていることを明らかにした。略奪なども始まっているということで、暴力に歯止めがかからなくなっている。