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国際
2014年4月21日 9:36

死者62人、不明者240人 韓国船事故

 韓国の旅客船沈没事故で事故対策本部は20日、沈没前の旅客船と珍島にある海上交通管制センターとの交信記録を新たに公開した。

 公開された交信記録によると沈没したセウォル号は、16日午前9時過ぎ、船体が傾き動けなくなったと連絡。管制センターは乗客の救助を促した。

 (16日午前9時23分頃)

 セウォル号「船内放送は不可能です」

 管制センター「不可能でもできる限り乗客に救命胴衣を、また厚着させるようにしてください」

 セウォル号「脱出させたらすぐ救助できますか?」

 管制センター「(乗客に)救命うきわを着用させてください、早く」

 しかしこの後も乗客への適切な避難指示はなかったと見られ、捜査当局はすでに船長ら3人を逮捕している。捜査関係者によると3人とは別の、ある乗組員は、事情聴取に対し「非常事態時に行う安全教育を受けたことがない」と話しているという。

 一方、海上から沈没したセウォル号に続くロープが5本設置されたことで、船内の捜索が本格化している。確認された死者は62人、行方不明者は240人となったが船内での生存者は発見されていない。

 こうした中、行方不明者の家族のいらだちが高まっている。捜索を指揮する海洋水産相が20日午後、事故現場に近い港を訪れると、一部の家族がつめより、政府への怒りをぶつけた。家族が待機する体育館では過労などによる体調不良で多くの人が診察を受けた。遺体の損傷が進まないうちに早く引き上げてほしいと訴える人も増えていて家族の心労は限界に達している。