×

米副大統領がロシアに警告 さらなる緊張も

2014年4月23日 9:17

 ウクライナを訪問したアメリカのバイデン副大統領は22日、ロシアに対してウクライナ東部で政府の建物などの占拠を続けている親ロシア派への支援をやめるよう求めた。

 バイデン副大統領は首都キエフで、暫定政権のトゥルチノフ大統領代行やヤツェニュク首相と相次いで会談した。会談後に行われた会見でバイデン副大統領は、アメリカ・ロシア・EU・ウクライナの4者協議で、親ロシア派が占拠している建物を明け渡すことなどで合意した後も占拠が続いていることについて、ロシアがデモ隊に影響力を行使し、建物の明け渡しを促すよう求めた。また、「これ以上の挑発はさらなる孤立を招く」とロシア側に警告した。

 一方、トゥルチノフ大統領代行は22日、ウクライナ東部で「政治家が拉致され、殺害された」などとして、4者協議の後、一時停止していた「対テロ作戦を再開するよう求める」との声明を出した。

 緊張がさらに高まる可能性も出ている。