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国際
2014年6月1日 1:02

米国防長官発言に中国「全く建設的でない」

 アメリカのヘーゲル国防長官は先月31日、南シナ海での領有権を巡り周辺国と対立を深めている中国について「一方的な行動だ」などと非難した。

 ヘーゲル長官「中国は南シナ海を『平和・友好・協力の海』と呼ぶが、最近の中国は、一方的な行動で不安定な状況を引き起こしている」

 ヘーゲル長官は、アジア太平洋地域の国防関係者が集まった「アジア安全保障会議」でこのように述べ、西沙諸島付近で起きたベトナムと中国船の衝突などを例に挙げて、中国を名指しで非難した。さらに、「国際法の秩序の原則がおびやかされることがあれば、アメリカは見て見ぬふりをしない」と述べて、中国をけん制した。

 ヘーゲル長官の発言に対し、中国側は猛反発している。

 中国軍・王冠中副総参謀長「ヘーゲル長官の中国批判は、全く根拠がない」

 中国軍の王冠中副総参謀長は、ヘーゲル長官の発言は「極めて覇権主義的で脅迫的」と批判。中国がアメリカとの新たな大国関係を築こうとしている中、「今回の発言は全く建設的ではない」と強い不快感を示した。

 一方、ベトナムのタイン国防相も演説し、中国が5月に入って一方的に石油の採掘をしようとして国際的な懸念を引き起こしていると指摘した。そして、両国が戦争状態に陥らないためにはあらゆるレベルでの対話が必要だとして、中国とASEAN(=東南アジア諸国連合)の間で協議している、南シナ海における法的拘束力のある行動規範作りの必要性を改めて訴えた。