日テレNEWS
国際
2014年8月9日 9:30

米軍、イスラム過激派に複数回の空爆

 イラク北部で8日、アメリカ軍がイスラム過激派組織「イスラム国」に対して、空爆を行った。アメリカ・ワシントンから近野宏明記者が報告する。

 イラクでの空爆は、2011年にアメリカ軍が完全撤退して以来、初めて。軍事行動に慎重な立場をとり続けてきたオバマ大統領は、イラク政策で大きくかじを切った。

 アメリカ軍は日本時間8日夜、イラク北部・アルビル近郊でイスラム過激派の移動式大砲に戦闘機から爆弾を投下した。その後も複数回の空爆が行われている。アメリカとイラク政府の共同作戦センターがあるアルビルへ向け、過激派が攻勢を強めているため、攻撃に踏み切ったかたち。

 ケリー国務長官「オバマ大統領は、この地域と我々の長期的な安全への脅威に対処するため、必要なこと、国益となることを行うと明確にしてきた」

 今後もアメリカの施設や要員の安全が脅かされるなどの場合には空爆を行う方針だが、これまで軍事行動に慎重だったオバマ大統領は、「アメリカを新たなイラク戦争に巻き込むことはない」とも強調している。

 一方で、空爆によりイスラム過激派の反米姿勢が強まるのは確実。苦渋の選択による軍事行動をどこまで続けるのか、オバマ大統領は難しい綱渡りを強いられる。