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ロシア、北方領土に新たな軍事拠点を建設へ

2015年2月28日 3:38

 北方領土の択捉島と国後島にロシア政府が軍事拠点を新たに建設することが27日、わかった。ロシアメディアが軍の発表として伝えたもので、北方領土の返還を求める日本側の反発も予想される。

 インタファクス通信によると、ロシア軍東部軍管区の報道官は27日、北方領土の択捉島と国後島に新たな軍事拠点を建設すると発表した。予算の規模は明らかになっていないが、計画には軍施設のほか、住宅や学校、文化・レジャー施設、医療施設など350以上の建物が含まれており、すでに基礎工事を終え、年末には軍の施設が稼働し、来年中の完成を目指しているという。

 日本政府とロシア政府は、プーチン大統領の年内の適切な時期の日本訪問を目指し、北方領土の返還を含む平和条約交渉を進めているが、ロシアは、こうした施設を建設することで、択捉島や国後島での実効支配を強化する狙いがあるとみられ、日本側の反発も予想される。